伝統と革新の、交差点に立つ。
美しさとは何か。
その問いに出会うたびに、俺は一度立ち止まり、足元を見るようにしている。 そこにはいつも、“戦いの痕跡”がある。
語られることのない、誰かの選択。 人知れず重ねられた、時間と覚悟。 そして、見えないものを丁寧に“聞く”ような、美意識の層が、静かに息をしている。
日本酒が「唎酒(ききざけ)」と呼ばれるのは、 ただ味を“見る”のではなく、その背景にあるすべてを“利く”ものだから。
それは日本のカルチャーや伝統に通底する、“深さの美学”。 一杯の中に、積み重ねられた人生と文化が宿っている。
「守破離 –SHUHARI–」という名のもとに、 盆栽、鮨、日本酒、音楽、相撲、庭園、そして人—— それぞれに奥ゆかしい美が宿り、静かに、けれど激しく感性を呼び起こす。
気づけば、私の“感性が迷子”になっていた。
AKさん、照ノ富士さんという表現者と、同じ空間に立てたこと。 言葉にせずとも、互いに“感じ合える”ような静けさの中、 確かな“共鳴”がそこにはありました。
今はもう、表層だけで美を語る時代ではない。 レイヤーの奥にある“なぜそれが生まれたか”に、心を澄ませる時代に入っている。
美しさは、足元にある。 すぐそばにあるのに、誰もが見落としがちな“静かな光”を、 これからも丁寧に照らしていきたい。
私はまだまだ未熟で、世間知らずで、 だからこそ、この出会いを励みにして、 もっと深く、美しく、日本を生きていきたいと思っています。
AKさん、照ノ富士さん、そしてそれを支えた多くのプロフェッショナルの皆さま。 同じ場に立たせていただいたこと、心から感謝しています。
そして必ず、このご縁が“次の美”につながっていくことを信じています。 この時間を共につくってくださったすべての関係者の皆さまへ、 その献身と情熱に、深い敬意とありがとうを込めて。





